中秋の名月とイーロン・マスク

9月29日の中秋の名月、ご覧になりました?満月で迎える中秋の名月は7年ぶりだったそうですね。万葉集には130首を超える月の歌があるそうで、太古の昔から日本人は月を愛でてきたんですね。

夜空に光るものといえば月と星。しかし、最近は人工衛星もそこに含まれてきています。

現在、どのくらいの人工衛星が地球の周りを回っていると思いますか?なんと2022年だけで2368基!そのうちの200基以上は商業衛星で、あのイーロン・マスク氏のスペースX社が打ち上げたスターリンクと呼ばれる衛星が1,632基!スターリンクは肉眼でも見えるそうで、数十基が列をなして見えることから“スターリンク座”“スターリンクトレイン”などと呼ばれたりしています。スペースX社は最終的には42,000基のスターリンクを打ち上げる計画があるそうです。人工衛星といえば“気象衛星ひまわり”くらいしか知りませんでしたが、なんとも驚きの数字です。

それだけではなく、プレジデント社によればホリエモンこと堀江貴文氏のアワースターズ社ではピンポン玉サイズの超々小型衛星を数千基、カナダのケプラー社は115,000基、ルワンダ政府は330,000基を打ち上げる計画があるそうです!

では何のためにそのような膨大な数の人工衛星を打ち上げるかといえば、ネット環境が地球上どこにいても使えるようにするためだそうです。「ここ電波入らんわー」なんて会話はなくなりますね。これは個人レベルの話では「めっちゃ便利いー!」でいいのですが、国レベルでの運用となると話は変わってきます。

実際、ウクライナ戦争ではすでにかなりなくてはならない存在になっているようで、通信障害が発生してウクライナ軍が動きがとれなくなったとニュースにもなっていましたね。しかもその通信障害はイーロン・マスク氏がロシアの核兵器使用を恐れて、システムを故意に止めたというのです。

ちょっとこれはかなり大きな話ではないですか?

1民間企業が各国の通信環境を思い通りに操れるということですよ。しかも日本も、スターリンクという名前は出していませんでしたが、アメリカの衛星通信システムを来年から運用を開始する予定と発表がありました。

いやはや、時代はそこまですすんでいるんですねー。先日のレッスン中に、てっかてかのおでこを塾生たちに見せて「中秋の名月」なんてやっていた自分が恥ずかしいです。

しかしながら、イーロン・マスクさんの勢いは今のところ止められませんね。彼の心情を歌にするとすればまさしくこうでしょう。

この世をば 我が世とぞ思う 望月の 欠けたることも なしと思えば

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