山本由伸投手、ワールドシリーズMVPおめでとう!!  私的見解。山本由伸投手のここがすごい!

急に秋が訪れて、深まってまいりました。
秋と言えばプロ野球もMLBもいよいよクライマックス!
日本シリーズもワールドシリーズも最高に面白かったですね!
とくにワールドシリーズはドジャースの球団初の2連覇‼
しかもMVPは2連続完投勝利、さらには連投での胴上げ投手となった山本由伸投手。
いや~しびれました‼

山本由伸投手のどこがすごいかというと、コントロールだろ!いや、スプリッターだ!いや、ブレーキングボール(カーブ)だ!いやいや、メンタルだろ!それよりも、人間性だ!などなど色んな声が聞こえてきそうですが、もちろんそのいずれも一流の選手であることは間違いありません。ただ、僕的には山本由伸投手は日本にいるときからとても興味深い選手で、なぜならその動きがあまりに武術的にみえたからなんです。

どこが武術的かというと、まずはなんと言っても無駄な動きや力みがないということ。「力んではダメ」「脱力」ということはどのジャンルでもよく言われることなのですが、山本由伸投手の場合は力みもなく、動きそのものも少ないんです。力感もなく最小限の動きから繰り出されるボールは優に150km/hを超え、変化球も冴えまくりです。こんなピッチャーは他になかなか見当たりません。

僕的にはその秘訣は骨盤の水平移動にあると見ています。

大体のピッチャーはホームに近いほうの足を高く上げ、位置エネルギーを利用し、そこから生まれるエネルギーと下半身に溜めた捻り、そして上半身のしなりや回転運動の勢いをボールに伝えるのですが、山本由伸投手はほとんど足を上げません。体の軸もほとんど傾けることもなく、上半身をそれほどしならせもせず、垂直のままキャッチャー方向へ水平移動します。どこからあれだけのボールを投げるエネルギーが生まれるのか大変興味深いです。

僕は沖縄の古伝空手の流れを汲む「座波心道流空手道」を学んでいるのですが、その型の一つに「ナイファンチン(またはナイハンチ)」(「鉄騎」と呼ぶ流派もあります)という型があります。この型は他の多くの流派でも継承されており、「型はナイファンチンに始まり、ナイファンチンに終わる」と言われるほど、基本中の基本型です。

そのナイファンチンは水平移動が主で、まさに山本由伸投手の動きがそこから来ているのではないかと思うほど酷似しています。山本由伸投手が空手を学んでいたという記事は見たことはないので、そこからヒントを得ているとは思えないのですが、ひょっとしたらどこかのタイミングで見聞きしていたのではないかと思うほどです。

バランスからだ塾でも子どもたちには「手足ではなく、骨盤に注目してみて!」と繰り返し伝えています。臍下丹田を重視することは武術・武道、スポーツでもよく聞きますが、子どもたちには分かりにくいので、骨盤を自分で触れさせて「これが骨盤だよ」と触覚的にも訴えながら、着目させます。

その骨盤を大抵のピッチャーはより大きく、強く回したいから一度キャッチャーとは逆方向に向け、つまりおしりをキャッチャーの方向に向けるようにしてからキャッチャー方向に回転させるのですが、山本由伸投手にはその動きもありません。セットポジションというキャッチャーに対し真横を向いた状態から、逆にひねることも傾けることもなく、そのままキャッチャー方向に水平移動するのです。そこから踏み込んだキャッチャー側の足は深く沈み込むこともなく、棒立ちと言われてもおかしくないような幅の狭いスタンスで、膝もあまり曲げずに投球します。20~30年ほど前でしたら間違いなく「手投げ」と言われ、矯正させられていたでしょう。

古くは世界のホームラン王、王貞治さんや三度の三冠王落合博満さん。メジャーリーグで活躍する日本人選手のパイオニア的存在の野茂英雄さん。その後メジャーで年間最多安打記録を出すなど大活躍したイチローさん。いずれの選手もよくものまねされるほどフォームに個性がある選手ばかり。

一方、山本由伸投手はこれまでの野球界の常識を覆すフォームで大活躍する点では一致するのですが、他に似たような動きの選手はいないものの、ものまねしづらいくらいに超シンプルな無駄のない動き。ものまねが得意な僕が真似してもそれは形だけであって、全く感覚が伴わない。動きを研究している僕的には山本由伸投手はもうたまらない選手です!!

いつの日か山本由伸投手本人に動きのことをじっくり聞いてみたいなあ。

今年のプレーオフでは酷使したので、ケガにつながらないようとにかくゆっくり休養して、来年に備えてほしいです。

山本由伸投手の更なる飛躍と活躍を、期待しつつ陰ながら応援しています!

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