9月に入ってもまだまだ猛暑日が続いてますが、皆さんは体調など崩してませんか?
僕が整体施術で行っている広島県と島根県の県境にある芸北エリアは、スキー場もある豪雪地帯なんですが、そこに来られる70~90代の患者さんも口を揃えて「芸北で30度を超えることなんて今まではそう滅多になかったのに、今じゃエアコン無しでは耐えられんようになった。雪は少のうなって助かるんじゃが、これからどうなるんかのう」と仰ってました。
これだけ暑くなったのは、人間の行動の変化が引き起こしたと考えてほぼ間違いないでしょう。地球温暖化の原因は二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスによるものと言われてます。なかには二酸化炭素は関係ないという意見もありますし、前アメリカ大統領のトランプさんのように「地球温暖化なんて起きていない」という意見の方もいらっしゃいます。また、太陽の研究者によればこれからは太陽の活動が弱くなる時期なので、地球の温度は下がっていくという見解もあります。
とは言え、個人的な体感で言えば、こんな痛いような日差しが9月になっても続くなんてことはなかったし、雪の量も確実に減っているので、全体的にはやはり温暖化しているように感じます。
では、地球の温度が高くなると何が問題なのでしょうか?
①台風、豪雨、熱波などの異常気象の増加による自然災害リスク
②海面上昇が予想され、沿岸部や島しょ部の浸水、消滅
③動植物の絶滅など、生態系への影響
④植物の植生域が変わることによる食料生産の変化、食料価格の上昇、飢餓
⑤感染症の拡大
などが考えられてます。
が、これまでも地球は自然の摂理の中で気温変動を起こしてきています。近い時代ですと7000年前の縄文時代は今よりも気温は2~3℃高く、海面も3~5メートル高かったと考えられていますし、もっと長い目で見れば10万年のサイクルで暖かくなったり、寒くなったりを繰り返していて(ミランコビッチサイクル)、海面は100メートル以上も変動してきたことが分かっています。なので、地球の温度変化そのものは大きな自然現象の一つでもあると考えることもできます。
ただ、20世紀後半の温度変化はこれまでの自然現象による温度変化の約10倍ものスピードで上昇しているで、今の地球温暖化は産業革命以降の人間が行なってきた活動の影響が大いにあると言われているのです。
なので、地球温暖化の問題は温度変化そのものよりも、そのスピードが不自然なため、動植物が適応しきれないということだと考えることも出来ます。
さらに最大の問題点は、その46億年の地球の歴史上、あり得なかったスピードで温暖化している原因は我々人間の活動によるものだということが分かっているのに、世界の為政者がまだまだ真剣に取り組んでいないということで、グレタさんが怒るのも至極当たり前の話だと思います。グレタさんの発言以降、SDGsなどといったキャンペーンが動き出したことは一定の評価はされますが、全然足りてません。
第七型コロナウイルス感染症が蔓延した頃、世界各地でロックダウンをしたり、マスクをしたり、産業をストップさせたりしました。個人レベルでも消毒をしたり、距離を保ったり、在宅ワークしたりと行動そのものが変わりましたよね?つまり、その気になりゃ、誰でもすぐに行動を変えられるということが証明されたんです。
国連、各国、民間企業でも様々な取り組みや工夫をしたりしてくれていますが、悲しいことにグリーンウォッシュといった、エコ詐欺的なものも多く出回ってしまっているのも現状。
政府や民間企業にはもちろん最大限の努力を継続してもらいつつ、より大事なことは我々個人レベルで行動習慣を変えていくということに尽きると思います。
地球温暖化による環境破壊は第七型コロナウイルス感染症とは比べ物にならないくらい重大なことだと思いませんか?