6月21日、僕の師である武術研究家・甲野善紀先生をお招きし一般向けの講習会を開催いたしました。甲野先生の講習会は今年で3度目。こんなにもお越しいただけるのは本当にありがたいです。
ラジオで話したりあちこちで書いたりしてますが、僕は先生の本ですら手に取って読むことが躊躇われるほど、遥か彼方、雲の上の人でした。それが今はこうして頻繁に来て下さるようになり、著書にも僕の名前を何度か出して下さったり。人生は本当にどこでどうなるか皆目見当もつかないことが起きます。
それはそうと、今回の甲野先生の講習会に参加したかったのに参加できなかった方や、甲野先生の術理をもっと知りたい!できるようになりたい! 古武術ってナニ?という方のために創発学舎 遊カレッジのmonthly遊7月度講座 [7月21日(日) 10:00~12:00]は
「もっと知りたい!やってみたい!甲野善紀先生の術理」
と題して、僕がこれまで甲野先生に教わった技や動きのお話をしたり、みんなでやってみようという会にします!
ご興味のある方はこちらからお申込み下さい!
https://forms.gle/fy7zj3eYeEzmVt167
さてさて前置きはこのくらいにして、今月のブログでは6月21日の講習会を終え甲野善紀先生を広島駅まで送る車中でのお話を紹介します。
先生はX(旧ツイッター) https://x.com/shouseikan でたくさん発言されていますので、ご存じの方も多いかと思いますが、コロナ対策の問題点をかなり辛辣に仰ってます。
ワクチン接種もそうですが、今回先生との話で話題になったのは子どもへの影響についてです。
まずはマスクの悪影響。言葉が分からない赤ん坊や乳幼児は相手の表情から気持ちを読み取り、コミュニケーションの土台を作ると言われております。それなのにマスクで顔の半分以上が隠されていると相手の表情が分かりにくいため、気持ちを読み取る能力が養われにくいことが懸念されるということ。
また、過剰な行動規制により、人と接する機会が極端に減少したため、特定の人(家族)以外の価値観や行動パターンに触れる機会が減り、それにより他者を受け入れにくくなったり、自分勝手な判断や行動が増えたように思われること。
さらに、様々なイベントなどが中止や縮小開催することに慣れてしまったため、コロナ明けの今でも学校や地域の活動のみならず、企業などの活動でもイベントなどの規模が縮小されたままになったり、件数そのものが減っているという話もあるということなどです。
そして、話は体育教育へと発展し、これだけ自然災害が頻発するようになった昨今、危険から身を守ること、そして電気・ガス・水道・通信などのライフラインが全部使えなくなった時に数日間だけでも生きのびられるような方法などを教えていかねばならないと仰っていました。
そう、バランスからだ塾を始めた大きなきっかけは東日本大震災です。僕は福島県出身ですが、当時はすでに広島で生活をしていたので、実際には経験していません。しかしながら、とても他人事とは思えず、情けないことに「いつ何時何が起こるか分からない」というのは、言葉だけの理解だったと痛烈に自覚したのを覚えています。
そこで、もちろん自分自身もそうですが、子どもたちが少なくとも危険・危機的な状況に遭遇した際に最低限の被害でなんとかやり過ごせるような心と体を養っていかねばならないと思いました。当時すでに教えを乞うていた甲野先生、中国武術・韓氏意拳の光岡英稔先生はじめ教練の先生方、小関アスリートバランス研究所の小関勲先生から学ばせていただいたことは、学校では教えてくれないけど、生きるという意味では非常に大切なことだったので、子どもたちに伝え共に学べる常設の場を作りたい思い、バランスからだ塾を始めました。
このいきさつを甲野先生がご存じだったかどうかは分かりませんが、6万人近いフォロワーがいらっしゃる先生のXでこんな事を仰って下さいました。
「今後バランスからだ塾の存在意義はますます高くなってくると思います」
ややや! これはあまり遊んでばかりはいられないっ(^^;;
いやいやただ遊んでいるように思わせておいて、実はすっごい経験・学びをさせるのがバランスからだ塾ですから、ますます楽しく、面白く、バランスからだ塾をやっていきたいですし、思いを共にする仲間を少しずつ増やしていきたいと思ってます!
ご興味のある方はいつでも見学自由ですし、指導者講座もやっておりますので、お気軽にお問い合わせください。