自分・感覚・言葉・からだ ~光岡先生講習会の報告~

大変遅くなりましたが、11月23日(水)勤労感謝の日に開催いたしました光岡先生の講習会の報告です。

今回は午前が「兵法・武学研究会」午後からは「韓氏意拳初級講習会」を2コマ。計2.5時間×3コマの7.5時間の講習会でした!

3コマを通して現代に生きる私たちが失いかけている“からだ”をじっくり丁寧に観ていきました。

“立ち”“しゃがみ”。普段から何気なくしている動作でさえも実はちょっと昔の人とは違った感覚が出来上がってしまっているのです。先生に導かれながらゆっくりとからだを観ながら“立ちしゃがみ”を繰り返していくうちに徐々に明らかに違った感じが生まれてきて、その感じを覚えるからだを観ていく何とも言えない自分が現れてくるから不思議です。じゃあ、普段感じている“感覚”や“自分”っていったい何なんだろう?光岡先生はこう答えて下さいました。

「それは自分に内在する他者です」と。

「・・・exclamation and question

そういえば解剖学者の養老先生が著書の中でこんなことを書いておられるのを思い出しました。「みなさんは水が飲みたいっておもって水を飲みに行くと思っているでしょ。でもそれは違うんです。からだが水を飲むために動き出すのが先で、そのあと水が飲みたいって思うんですよ」と。古い仏教の話の中でも同じようなことが書いてあるようなんです。

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照明を消して、自然光の中で
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薄暗くなってきてからは白版の前だけ照明つけました

自分を観ていく過程では照明の明かりでさえも眩しく感じられ、先生の提案で自然光のみにすると不思議と落ち着きました。

武術や兵法なんてきくと蹴ったり殴ったり、投げたり関節をきめたりするようなイメージを持たれる方も多いと思いますが、光岡先生の一般講習会ではそのようなことはまず皆無に等しいです。自分とは何者か?からだとは?自然とは?そのようなことを問い、自分自身のからだを観る過程そのものです。

今まで武術など興味のなかった方でももしこのようなことに興味がある方には、一度光岡先生の講習会に参加されることを本当にお勧めいたします。次回の広島講習会は1月13日(金)に予定しておりますぴかぴか (新しい)

また、全国各地でも開催されていますので、「日本韓氏意拳学会」のホームページをご覧になってみてください。

今回もご参加して下さった皆様(県外から3名も!)、毎回とても丁寧にじっくりとご指導して下さる光岡先生には心から感謝申し上げます。ありがとうございました!!

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